任意整理 保証人になれるか

任意整理と保証人の関連について、弁護士ドットコムさんやYahoo!知恵袋などで、よく見かける質問が

 

「任意整理中ですが、連帯保証人になれますか??」
「連帯保証人の債務を任意整理する事が出来ますか??」
「連帯保証人が破産をするようですが、財産の差し押さえなどありますか??」

 

これらの質問に集約されます。

 

 

おおまかに分ければ、

 

  • 「任意整理をしている自分が、人の保証人などになれるのだろうか??」
  • 「任意整理をしようとしている保証人の影響で、自分は何か影響を受けるのだろうか??」

 

と心配されている感じですので、ここではそれぞれのケースに分けて、紹介させて頂きたいと思います。

 

 

任意整理をしている自分が、人の保証人などになれるのだろうか??

まず、一例として紹介されていたのですが、

 

「父の会社を引き継ぐにあたり、取引先銀行から代表取締役へ就任するにあたり、会社の借入金の連帯保証人になるように言われているのですが、自分自身が任意整理中なのですが、それでも保証人になれるものでしょうか??」

 

という内容でした。

 

 

弁護士の回答としては、

 

「取引先銀行の判断によります」

 

という事で、銀行が連帯保証人とするべきと判断した場合になる事はあり得ます。

 

 

そもそも、連帯保証人になるのは、「人的な担保を必要とするから」が理由であり、債権保全が必要となった時に、社長も一緒に責任を取ってもらうためであるので、任意整理を過去にしていたかどうか。という判断より、会社(法人)として現状問題なければ、融資回収も無いでしょうし、個人で問題になる事はないかと思います。

 

 

 

任意整理をしようとしている保証人の影響で、自分は何か影響を受けるのだろうか??

次に質問であったのが、

 

「父のマンションの残債(住宅ローン)がありますが、任意整理する事は出来ますか?またした方が良いでしょうか?」

 

との質問内容ですが、弁護士の回答では、

 

主債務者である父が支払いに問題なければ、本人へ請求される事はありませんので、任意整理の手続きを本人が取る必要はありません。

 

というものでした。

 

 

ただし、上記の状況判断だけでは、きちんと父は支払いできているのか?そして借金返済が一代で終わるのか??それとも相続などで自分自身にも返済がやってくるのか??

 

がこれだけの情報では見えないので、任意整理の手続きを取る必要がなくても、破産申立てによる保証債務の免責を必要とするかの判断が難しいという事になります。

 

 

 

まとめ

任意整理の手続きで連帯保証人がいる場合は、保証人にも迷惑をかける可能性がありますので、債務整理の手続きに入る際に、債権を含めるかそれとも債権者を取り除いた上で対応するかを、きちんと考えた上で対応しなければなりません。

 

また、逆の立場で保証人となっている場合は、主債務者が任意整理を手続きするのか、それとも他の方法で民事再生や自己破産の手続きを選択するのか??ご自身の影響を考えても、きちんと話をする必要があります。

 

これらの知識を知った上で、連帯保証人となるなど、軽はずみに保証人にはならないようには、是非とも注意頂きたいものですね。

 

 

以下は、債務整理別で、主債務者と連帯保証人それぞれの影響についてまとめた表になります。

 

参考にして頂ければと思います。

 

 

  主債務者 連帯保証人
任意整理

任意整理で将来利息のカット、減額される場合あり。

 

保証人がついた債務を外しておく事も可能。

主債務者が減額しても、本来返済に必要だった分を請求される。
特定調停

任意整理と同様に、将来利息のカットや元金減額の場合もあり。

 

保証人がついた債務を外しておく事も可能。

主債務者が減額しても、本来返済に必要だった分を請求される。

 

自己破産

破産申立、免責許可決定を経て、借金がチャラに。

 

債務の一部を除外する事は出来ない。

連帯保証人の返済義務はなくならない。

債務の全てを引き継ぐ事(請求される事になる)

民事再生

民事再生の手続きで再生計画を作成し、大幅に借金が圧縮。

 

3年〜5年程度の返済計画で見直しされる。

連帯保証人の返済義務はなくならない。

債務の全てを引き継ぐ事(請求される事になる)

 

 

 

【補足説明】 連帯保証人と保証人について
保証人には、

  • 催告の抗弁権 「先ずは、主たる債務者に請求して」と債権者から請求されても、突っぱねる事が出来る権利。
  • 検索の抗弁権 「先ずは、主たる債務者の取り立てできる財産があるので、その財産を先に取り立てて」と、財産執行をするまでは、保証債務の履行を拒否出来る権利。
  • 分別の利益 複数人の保証人がいる場合、頭数に応じた平等な割合で分割する事が出来る権利。

の3つの権利がありますが、連帯保証人の場合は3つの権利がありませんので、簡単に言えば、主債務者と同じ程度の位置づけという事になりますので、要注意です。

任意整理 住宅ローンの保証人になっている場合はどうなるの??

任意整理をはじめとする、債務整理の手続きを保証人がいる時に取ってしまうと、迷惑をかける恐れがあるという点を、ここまで紹介してきました。

 

ここではケーススタディとして、「住宅ローンの連帯保証人となっている場合、債務整理の手続きを取る事で迷惑がかかるのか??」という点について、実例を交えて紹介したいと思います。

 

 

まず、住宅ローンの連帯保証人となっている場合ですが、他の手続き手段と同じく連帯保証人が債務整理の手続きを取っていなければ、いくら主債務者が債務整理で負担を軽減したからと言っても、責任から逃れる事は出来ません。

 

そのため、最悪のケースとしては連帯保証人も債務整理をする必要があるという事です。

 

 

また、逆にこれから住宅ローンを検討している際に、「連帯保証人になってほしい」と配偶者が頼まれた場合、その配偶者も連帯保証人となれるかどうかの審査を行う事になります。

 

審査になると、当然信用情報機関への照会が行われますので、債務整理をしていれば、それらの情報は異動情報(=ブラックリスト)となって、登録されています。

 

 

ただし、登録期間は一生という事ではありませんので、詳細は、任意整理 信用情報 | 信用情報の開示方法と機関、何年ほど不利益が出るのか?解説も参考にして頂ければと思います。

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